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憲政の父

人民兵スコットランドへ
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スコットランド上陸


テレビもねえ、ラジオもねえ、車もそれほど走ってねえ、二時間ちょっとの散歩道
(写真: 古都エジンバラ近郊の古城ホテルからの風景。 さすがはスコットランド、のどかなことこの上なし)

2005年 4月 24日

昼の12時20分に北アイルランドの首都ベルファストを出たフェリーはほどなく対岸のスコットランドに到着。 Stranlerという小さな港町でO嬢が出迎えてくれた。彼女が借りてきてくれた PANDA というヘンテコな名前のレンタカーで 彼女と一緒に、今日の宿泊先である古城へと向かった。

古城・・・これはロンドンのインターネットカフェで、私がダブリン行きのチケットを予約しているときO嬢に、 どうせ一生のうちで城に泊まることなんてほとんどないわけだから、 いいDealがあればスコットランドの古城に泊まろう・・・と冗談半分での会話に端を発する。

その後、人民兵はダブリン経由で北アイルランドへ、O嬢はロンドンで普段の生活に戻り、 数日後にスコットランドで落ち合う約束をしていた。 Stranlerの街に行くフェリーに乗る前日、ベルファスト(北アイルランド)でメールをチェックしていると ロンドンのO嬢から

『エジンバラの近くで古城ホテルを予約しました。人民兵さんの旅にもメリハリをつけたほうがいいかと思って』

というメールが届いた。確かに今までの旅はメリばかりでハリは無かったな・・・と思い返す。
ここらでいっちょ贅沢するのもいいかもしれない。


Borthwick Castle ホテル


せっかくの古城だから、日のあるうちに到着しよう、ご飯の前に散策して、城の中も探検して・・・と思っていたのに、 道中牛の写真を撮ったり、海岸で遊んだり、道に迷ったりして(これが一番大きかった・・・(^_^.) ) ようやく宿泊地のお城(Borthwick Castle)に辿り着いたのが夜の8時半。辺りはすっかり暗くなっていた。

3.2.1.キャッスル、キャッスル!!

駐車場を探しつつ城門をくぐり抜け、満月に照らされた城壁と崩れかけた壁の様子に歓声をあげていると、 城壁から門番のような男がこちらを見ていることに気づいた。予約は既に入れてあるので、 我々の到着を待っていたのだろうか。こんな場合に備えて、少し綺麗なシャツとパンツを後部座席のバックパックに包んでいたが、 彼の目の前で着替え始めるわけにもいかない

それに、到着した客が汚いバックパックを担いで城の中に入るわけにはいかない
仕方なくGパンによれよれのTシャツ、O嬢はタンクトップという風采のまま、努めて明るく挨拶をした。

ここで、談笑しながら紳士淑女諸君が食事をいただきます
こちらへと案内され男について、門をくぐり抜け、木製の大きな戸を開けて中に入ると、 そこはいきなりダイニングになっており、 正装とまではいかないものの着飾った紳士淑女諸君が大テーブルに陣取って会話に花を咲かせていた。 十数人の目が一斉にこちらを向いた。明らかにいぶかしんでいるのが分かる。
(←入り口を入っていきなりこのダイニングが広がる)

何じゃこりゃ・・・

とにかくチェックインをと部屋に入ることにした。


夕食

(写真右: 窓枠ではしゃぐO嬢。重厚な石造りの城は壁がとても厚く部屋の中から窓まで 一メートル以上ある。下腹部にモザイクが入れてありますが、嫁入り前の娘のオナカが映っているだけで、 別にヤバいものが飛び出しているとかではありません。念のため)
O嬢Oはしゃぎ
部屋の鍵を受け取る前に『夕食はどうなさいますか?』と聞かれた。
他の客はどうしてるのかと聞くと、通常はここでみんな一緒に料理を食べるのだそうな。 一人30ポンド(6000円)。仕方ないので、料理を頼み、部屋で荷物を置いて我々も大テーブルの席に着く。 周囲は完全に白人で、見知らぬもの同士のはずなのに和やかに談笑している。それでも、食事の間中こちらに声をかけてくる人はおろか会釈をした人間もいなかった。明らかに場違いなことを承知で運ばれてくる料理を口に運ぶ。今晩の宿泊とご飯は人民兵が出そうと思っていたので、(二人で1万2000円、二人で1万2000円)という声が頭の中を駆け巡る。コースは鴨肉の前菜と豆のスープ、メインとしてステーキかチキン、デザートはBrownyにコンデンスミルクをかけたようなプディングなるものが出た。牛肉だけはまあまあだったが、正直金を出して食べるほどのものではない。頭の中で先ほどの(二人で1万2000円、二人で1万2000円)を繰り返していると、O嬢が上機嫌で言った。

「人民兵さん、ワインはどうしますか?」

もはやお気の召すようにしていただこう。 結局ハーフボトルで10ポンド(2000円)のワインを併せて、本日の宿泊は合計190ポンド(3万8000円)也。なるほど、確かにメリとハリはついたような気がする。「あぶく銭が入ってよかったですね」と無邪気なO嬢を横目に頭の中で必死に予算のやりくりをする人民兵であった。



エジンバラ・グラスゴー


完全に観光地なので、 エジンバラというのは今まで行った中で最も美しい街。 町全体が茶褐色で統一されており、それでいて観光地特有のわざとらしさがない。 エジンバラ城から続くロイヤル・マイルと呼ばれる中心街を端から全部歩いた。Cathedralの塔や、左右に続く石畳の道、アーチなど全てが美しく 「うつくしい、ウツクシイ、美しい」とずっと呟きながら歩いた。 「綺麗」という口語的表現を口にすることは多々あっても、「美しい」というやや文語的な表現が自然に出てくるところにこの街の奥ゆかしさがある。 一度訪れてみてもいいのではないでしょうか。 北アイルランドでほぼ燃え尽きていたが、この街を歩いていて元気がでてきた。 その後、芸術の街グラスゴーを一緒にまわり、贅沢にも飛行機でロンドンに帰還。 空港でO嬢に別れを告げて、そのまま朝までベンチで寝て、重い体を引きずりながら シアトルに帰ったのだった。

旅をする前はヨーロッパを馬鹿にしていたが、 今回は旅の途中ずっと「ほーほー」と驚いてばかりいた。歴史があるというのは それだけで足を運ぶ価値があるのかもしれない


  〜 人民兵のイギリス・アイルランド旅日記 〜


 





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初版:2005年08月29日、