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北朝鮮旅日記
〜続編〜
よくよく写真を見ると、朝鮮半島はすでに北側によって統一されてるんですねー





☆北朝鮮で泳げた!!



☆万景台少年宮殿にて










どうしても泳ぎたかった・・・    

前述した妙香山国際親善展覧館からホテルに戻り、
昼飯(何故か缶ビールが一本ずつついてきた)を食べた。
相変わらず旨くも不味くもない。
食後に「ところで水泳の話はどうなっていますか?」と金さんに尋ねた。  

昨日、移動中に車道の下を流れる川に河川改修の跡を見つけた。
川縁に錆びたまま放置してある旧式のクレーン車の残骸も何台か見た。
川には堰があり、上から見る水質はかなり綺麗に見えた。
川を見るといても立ってもいられない質なので、
”私が神戸人民大学で生物学を専攻していたこと”
”世界中の川で泳ぐことが夢であること”
”大学を主席で卒業したこと(これは金日成「主席」にかけた冗談だがそのままながされた)”
などを息せき切って金さんに伝えた。

「是非泳がせて欲しい」と。
「問い合わせてみないと、私の一存では・・・」と言葉を濁した金さんだが、

「どうしてもお願いします」とすかさず追い打ちをかけておいた。  

「では、プールに行きましょうか」 と意外な答えが返ってきた。

どうやら本当に問い合わせはしてくれたらしい。
そのプールとやらも興味あったが、ここで引き下がるわけには行かない。
「愛する共和国の川で私は泳ぎたいんだ」と執拗に食い下がった。
「わかりました」漸く金さんが頷いてくれた。

ダメもとだったので少し意外な気がしたが、こんなに嬉しい ことはない。

金日成の蝋人形に一生懸命頭をさげたかいがあった というものだ。  

川沿いに走る道路から、私がここが良さそうだと指定した場所に車を止めてくれた。
金さんは時計をしばらく見た後、

「15分たったら戻ってきて下さい」と言った。

金さんはかなりナーバスに見えた。
あとで聞いたところによると、何か問題が起こったら 彼女が「責任を問われる」ことを覚悟で承知してくれたらしい。 十数年ガイドをやっている彼女が、外国人が北朝鮮の河川で泳いだというのは聞いたことがないと言っていた。 かなりの葛藤があったことは想像に難くない。

しかし、その時はそんなことを気にしている場合ではなかった。
彼女の言葉が終わるか終わらないかのうちに、水中めがねと草履を手に土手を駆け下り、勢いよく服を脱いで川に飛び込んだ。 十月の河の水は冷たかったが、よく晴れた秋の日差しが幾分体を温めてくれた。 水中めがねを着けて潜ると、水質はまあまあだし透明度も高い。周囲が殆ど天然林なので、 山の保水力が違うようだ。ただ、中規模の堰と護岸が近くにあったので、淀みの部分の土砂の 堆積が天然のものと違っていた。

人民兵、北朝鮮の川で泳ぐ
*念願の北朝鮮での水泳、生きててよかった

ひとつ嬉しいことに、50メートルほど川向こうに中〜高校生くらいの川ガキが十数人泳いでい るのが見えた。さらに、すぐ下流に老人の川漁師が刺し網を下ろしていたので、近寄って
「アンニョンハシムニカ(こんにちは)」と言ってみた。
すると、老人はもごもごと何か口ごもった後 こちらを見てニコッと笑ってくれた。  

結局私が会ったたくさんの一般人の中で、この老人はこちらに表情を見せてくれた数少ない人物の一人だった。





   







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初版:2001年11月31日、