トップ > 番外編〜サーカスの話〜


ジョンイル君

サーカスについて一言
ジョンイル君



サーカスの比較・・・


北朝鮮のサーカスは世界的に有名だときいていた。
この旅の最初に行ったモスクワのボリショイ・サーカス、
ビックリ人間でお馴染みの上海雑技団。

実際にこの目で見てきた世界有数のこれらのサーカスと北朝鮮のサーカスを比較してみると、
三つの中で個人的に最も劣ると思われたのは、ダントツで上海雑技団だった。



上海雑技団・・・


この上海雑疑団は現在、専用のシアターが出来るまでの仮舞台で公演をしている。
ただ、舞台上の制約があったとしても 内容が単調すぎた。

中年のオッサンが関節を外して小さな樽に入るなどの、いわゆる「柔らか芸」だけで三種類もあった。
一方、私の好きなジャグリングは一切なし、ピエロ役の質も低かった。

本来は、世界で唯一芸をするパンダなどもいたらしいが、
今は死んでしまったというし、他の動物芸も無かった。 

  • 獅子舞に始まって、
  • 六人組による軽業、
  • フラフープ娘、
  • 大人数の皿回し、
  • ピエロ役のコント、
  • 一輪車、
  • シーソー軽業、
  • 紫ライトで四人娘がグネグネ、
  • 仰向けの女性二人が足で色々なモノを回す、
  • 柔らかオヤジ、
  • 頭にのせたお椀を決して落とさない二人組グネグネ。
 

書き出してみると、ブランコなどの「空中モノ」も何一つ無い。
一つ一つはなかなか面白いが、いかんせんバランスが悪い。
出し物から出し物への繋ぎ、ハケも悪かった。 

サーカスで一番大切なのはテンポだと思う。
ひとつの出し物をしている間にでも、次の舞台は着々と用意されねばならない。
どんなに凄い空中ブランコでも「ハケ」を見に来ている客は誰もいない。
最後の空中大回転が決まれば、スポットは速やかに次の一輪車に向けられるべきだ。
一流のサーカスを見たら、その技術の高さのみならず、構成の素晴らしさ、流れの小気味良さに、無意識のうちに引き込まれてゆく。

退屈な映画のように時計が気になることもない。



ボリショイサーカス・・・
 

ロシアのサーカスはその点さすがだった。
ちゃんとしたピエロが出てきたのは、このサーカスだけで、本場だけあってレベルも高く、その分かり易さ、一生懸命さに腹を抱えて笑った。

伝わるかどうか分からないが、例えばこんな流れだ。

  1. トランペットを吹きながら、鼻高々に場内を一周するピエロ  
  2. 良い歳をした客に「お前できるか?」と吹かせてみる 
  3. 上手く音が鳴ったら ポケットから風船をヒトツ取り出してプレゼント 
  4. 頭をなでなで、手をパチパチ 
  5. 音のでなかった客の頭をポコポコハンマーで ”ピコッ”  
  6. 次に、少し遠いところにいる客を指名してやらせてみる、客が失敗する 
  7. お仕置きのハンマーが届かないとジェスチャー、少し手前の客にハンマーを渡す 
  8. 自分の代わりに、あなたの後ろの客を殴ってくれと合図 
  9. 見知らぬ客を殴る客(?) 
  10. 大慌てでそのハンマーを取り上げてポコポコポコと今度は彼にお仕置きする

ここまで書いてみたが、全然面白くないのでこの辺で止めよう。 

他にも色っぽい男性がクネクネ踊りながらのジャグリング、空中ブランコ、芸をするアシカさん達、フラフープ、棒を支える大男とその上で軽業を見せる小男三人、二本足で立つ象さん達の足をくぐり抜けていく虎さん達などなど。熱中しているうちにあっという間に時間が経ってしまった。







Copyright (C) 2001-2003 人民兵
Any Questions: webmaster@jinminhei.com
初版:2001年11月31日、